冴羽一写真館vol.3

「夢のかけら」

最近、かつて一緒に俳優を目指し勉強した仲間達が次々に役者をやめていく。

たしかに目標に向かって突き進むのはたいへんなことだろう・・・・

絶対に夢を夢でおわらせないことをポリシーとする冴羽一だが、彼はこうも考えている。

「夢を追うことで人は輝く、たとえその夢がその人の現実にならなくても、

それは人が生きていくうえでとても大切なものなのではないだろうか・・・・・・」

冴羽一はなにか考え事をするとき、ふらっと近所をふらつく。

道を行く人々、公園であそぶ子ども達・・・・・大きな夢、小さな夢、

夢はあくまで夢のまま終わることもあるかもしれない。でも・・・・・・・

冴羽一は、いつのまにか辛かった少年時代の事をおもいだしていた。

冴羽一は考える。

かつて自分にパワーをくれた尊敬する人たちのように、

今度は自分がわずかでもそのかわりになれればと、

いや、ならなくてはいけないのだと・・・・

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最近また一人、仲間が役者をやめた。

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俳優、冴羽一・・・・・

けして普段口にすることはないが、彼にはとてつもなくでかい夢がある。

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